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ファンタジー小説やゲーム、漫画を中心とした備忘録。一人旅や日常の記録も。

月の影 影の海〈上〉 十二国記

傑作国産ファンタジー。日本と中国を合わせた東洋な世界観です。

7年ぶり4度目の再読なのでシリーズネタバレ前提で書いていきます。

月の影 影の海〈上〉―十二国記 (新潮文庫)

月の影 影の海〈上〉―十二国記 (新潮文庫)

 

 

 改めて読むとやっぱり最初のケイキが説明不足。冷たい印象で強引。いきなり拉致されそうになったら誰でも嫌だわ。王と麒麟の特別な関係により、もっと陽子がケイキに対して味方であると直感できるような描写があると思ったけども特になく。そりゃあ金髪ロンゲの服へんな人が急に来たら怖いよ。

 再読なのでケイキの行動・言動の意味がわかるが、わからないとやっぱりホラー。ファンタジーというより怪奇小説。

 

 上巻は逃亡劇と打ちのめされ今までの生き方を全否定される巻。陽子に降りかかる逃亡中の全てが悲しい。人の黒い所、醜い部分を存分に味わっている感じ。それにより今までの「いいこを演じていた陽子」が人間として成長していく下地になるんだろうけども、それにしても何一つ報われない試練の連続。

 

 猿のパートが初見の時と印象が変わって面白い。一応初見の時も読んでいくうちに猿は陽子の内面とかそういうのかなぁって思っていたような気がするが、最初からわかっているのでは読んでる印象は大違い。常に首をはねれば楽になれると言われ続ける意味。後腐れ無く殺しておけと言われ続ける意味。

 鞘もあっさり亡くしてしまった印象だったけども、ちゃんと一瞬躊躇してた。珠の事とすぐに置き換えられてたけども。

 

 過去・現在、そして肉体的にダメージを受けっぱなしの状態でこの上巻は終わるけども、早く下巻を読んでてこのモヤモヤというか読んでて沈んだ心を開放したい。楽俊という癒しに会いたい。

 

参考

十二国記 - Wikipedia

十二国記 | NHKアニメワールド

追いかけておけば幸せになるかもしれないリンク

小野不由美「十二国記」/新潮社公式 (@12koku_shincho) | Twitter

小野不由美「十二国記」新潮社公式サイト|新潮社